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| クッションチェア 開発の歴史と現状 |
(株)無限工房 / 2004.8.12 |
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1、姿勢保持という概念
1984年に「(財)読売光と愛の事業団」の研究助成を受け、施設内の異職種により構成されたプロジェクトチームによって「重症心身障害児(者)施設における姿勢保持具の開発」が実施された。そのプロジェクトは6タイプの姿勢保持具を開発した。今、振り返ると、開発された姿勢保持具よりも、その時に初めて生まれた「姿勢保持」という概念が、後になって大きな意味を持つことになった。
2、クッションチェアの始まり―オレンジチェアの誕生
姿勢保持具開発プロジェクトと同時期に別ルートで誕生したのが、後のクッションチェアの原型となる「オレンジチェア」の開発であった。当時は姿勢保持具のプロジェクトに比べれば、ほとんどエネルギーを使われない小さな試みでしかなかった。6台製作された「オレンジチェア」は1985年3月から、実際に施設内で使用されることになったが、開発者の予想を超えて使用現場では評価された。
3、クッションチェアの開発
他の姿勢保持具に比べて利用率が高い「オレンジチェア」に着目して、その理由の確認を行い、改良をスタート。製作に手間のかかる「オレンジチェア」を、如何に簡略化できるかを検討し、現在のクッションチェアの原型が1987年10月に誕生。その折に施設現場で三角マットが併用されていることを発見し、三角マットがセットとして製作されることになった。
4、クッションチェアの発売とその評価
1988年8月、施設を退職し10月に無限工房を設立したが、「クッションチェア」は他の施設でも評判になり、注文を受ける。1989年5月に発売を開始する。県立の肢体不自由児施設で、その機能性が評価され、その理由を探る研究が医師を中心にして開始された。
その結果、クッションチェアによって得られる効果のほうが、座位によるリスクに比べて大きいと判断された。特に呼吸の改善によって血中酸素飽和度が改善されるケースがあることが確認された。
5、クッションチェア21へモデルチェンジ
その後、寸法や形状そして材質などの改善すなわちマイナーチェンジが繰り返されたが、利用者の要望に応えるべく、1994年7月から根本からの見直しを始めた。その年の秋に開催された国際福祉機器展に第1次試作品を発表し、多くの方からアドバイスをいただく。それをもとにさらに改善をはかり、全く新しい製品という意味で「クッションチェア21」と名付け1995年4月から発売を開始した。
6、クッションチェアαへモデルチェンジ
「クッションチェア21」は多くの方に利用されるようになるが、とくに夏場は蒸れやすいという点で、その改善を求められる。しかしウレタンフォームを主材料としている限りは、利用者の求めに応えることができなかった。スポーツウェアに使われている、汗を取りやすく冷却効果も期待できるというクラレの新素材(ソフィスタ)に着目し、モデルチェンジに着手。その折に形状の改善を行うと同時に、カラーリングもより明るくカラフルにし、これまでの機能に新たな機能がプラスαされたという意味をこめて「クッションチェアα」と名付け、2003年12月から発売を開始した。
同時に、ヘッドレストが要らない人のための「クッションチェアC」、および立位が可能な人のための「クッションチェアQ」シリーズも開発し、利用者のニーズに応えられるようになった。
7、クッションチェア「クールタイプ」新発売へ
シートパッドのみならず背面に通気性のあるウレタンを採用したので、背部から扇風機などで送風すると風が抜ける構造になったので、「蒸れやすさ」に対し、一定の効果を発揮できるようになった。2004年8月 発売開始。
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このような耐久テストも行ってます。(座面の耐久試験の様子) |
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